印西インターネット教会です

印西市というのは千葉県の北部にあります。北総地域とも呼ばれます。わたしの出身は埼玉県ですが、この地域は印西スイカなどの産地として知っていました。千葉県の気候はどちらかというと温暖ですが、北総地域は別であって、昔は千葉チベットとも呼ばれていたらしいです。気候が激しいからです。以前の冬の事ですが、他の地域では雨だったのにここだけ雪が降り積もったこともありました。あるいは、ある夏の午後に突然空が真っ暗になり、小ミカン程度の雹が降り、自動車のフロントガラスが割れたようなこともありました。また、見渡す限りの平原のせいでしょうか、台風でもないのに強風が吹き、ベランダに置いたものが吹き飛ばされるのはよくあることです。でも、そんな印西市はわたしたち家族にとって愛すべき場所です。4人の子供たちもここで育ち、厳しさの中でも、楽しく生きることを学んだからです。わたしが印西インターネット教会のホームページの表紙にギリシアの教会の写真を選んだのも同じです。ギリシアのアテネ経由でテルアビブに行き、イスラエルに短期留学する途中で、スーツケースが誤って別の便に積まれ、オーストラリアのシドニーに行ってしまったことがありました。しかし、そのおかげで、アテネでは航空会社の費用で何日かホテルに滞在することができました。また、その神の配剤ともいえる時を利用して、真実の神についてパウロがギリシアの人々に熱心に語りかけた場所であるアレオパゴスの丘に登ったり、電車に乗って、これまたパウロにゆかりの地であるコリント遺跡に行くこともできました。ですから、ギリシアの風景をみると、パウロが困難にもめげずに福音を語り継いだ熱い思いが伝わってくるような気がするのです。それに、北総地域には海はないですが、千葉県は500キロ以上の海岸線をもっていて全国でも有数の海産資源の豊かな県です。銚子市の丘に登ると地球が丸く見えるという場所がありますが、わざわざそこに行かなくても、遙かな海を見て福音が運ばれてきた道筋を偲ぶことができます。それはまた、映画「炎のランナー」のラストシーンの海岸線とBGMを想起させるものです。また、現代では、わざわざ船にのらなくても、インターネットにのせて、わたしたちをすべての束縛から解放する福音を海外にまで伝えていくことができます。だから、印西インターネット教会を時空を超えた広がりの中に置かせてほしいというのが、わたしの小さな祈りです。

わたし自身の事を紹介しておきます。この教会はエホバの証人やモルモン教などのカルト集団とは全く関係のない、宗教改革の伝統を引く教会です。ただ、使徒言行録に描かれている教会のように建物のない教会です。

牧師 中川俊介

略歴 埼玉県和光市出身、旧姓、赤尾俊介;埼玉県立川越高校卒、明治大学文学部史学地理学科西洋史学専攻卒、米国ミネソタ州ルーサー・ノースウェスタン神学校卒(修士号)、日本ルーテル神学校卒、大分県いのちの電話理事、東京英語いのちの電話カウンセラー資格、英検1級取得、スウェーデン国立神学研修所(エルサレム)留学、別府ルーテル教会、板橋ルーテル教会、八王子ルーテル教会、NHK学園聖書講座講師など歴任、各種大学英語講師、引退後印西インターネット教会を設立

2020/07/05