印西インターネット教会

香川照之さんの目が笑っていない

世の中には観察力の鋭い人がいるものです。銀座の高級クラブでの性的加害で問題になっている香川照之さんが、2020年11月に演じていたガセリ・ヨーグルトのCMを見て、「目が笑っていない」から嫌いだという人がいたのです。彼の中に潜む二面性に気付いていた人がいたわけです。事件が起こってから既に3年たっていますから、これはまだ事件が暴露されていない時点でのCMだったことになります。しかし、水面下では訴訟に近い問題が起こっていたわけです。ですから、顔では笑っても、脳の一部であると言われている目には、笑いが出てこなかったのでしょう。こうした二面性は、程度の差こそあれ、多くの文化の中に見られる人類共通の問題であるようにも思えます。聖書を見ると、イエス・キリストの架刑後、聖霊に満たされて、迫害を恐れずに伝道していった初代教会にも、問題人物がいたことが記録されています。アナニアとその妻サフィラの事件のことです。つまり彼らは相談して、自分たちが売った土地の代金の額をごまかして献金したのです。使徒たちに良く思われたいという気持ちが働いたからでしょう。見栄っ張りだったわけです。この夫婦に対してペトロは言いました、「『なぜ、あなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、土地の代金をごまかしたのか。売らないでおけば、あなたのものだったし、また、売っても、その代金は自分の思いどおりになったのではないか。どうして、こんなことをする気になったのか。あなたは人間を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。』この言葉を聞くと、アナニアは倒れて息が絶えた。」(使徒言行録5章3節以下)おそらく、この際にも、アナニアとサフィラの目にも偽りの影が表れていたのでしょう。現代でも、政治や宗教、あるいは経済関係の人々の報道を見ても、その欺瞞性が目に現れていることがあります。不正競争防止法違反で逮捕ざれたかっぱ寿司の社長の目も笑っていませんね。

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