アフリカ南部にあるボツワナで、2492カラットもある巨大なダイヤモンドが掘り出されました。史上二番目に大きいダイヤモンドだそうです。ダイヤモンドの産地と言えば、南アフリカですが、その北に接するボツワナでも採掘されているのですね。このニュースを見て思い当たることがありました。アメリカの神学校に留学していた時のことです。級友にアフリカのナミビアから来ていた学生がいました。彼の話によれば、ナミビアの砂漠には、砂に混じってダイヤモンドの原石が発見されるそうです。しかし、盗掘とダイヤモンド価格の下落を怖れる政府はその地域を鉄条網で囲み、立ち入り禁止としているそうです。そういえば、このナミビアは南アフリカの北に接し、今回のボツニアの西側にあるわけです。つまり、ダイヤモンドの原産地は一か所だけではなかったのですね。それにしても、この25492カラットのダイヤモンドは、以前に産出した巨大ダイヤモンドよりも透明度が高くて高品質のようです。ただし、どんなに大きくても、どんなに美しくても、ダイヤモンドは炭素原子の結晶化したものにすぎません。高温にさらすと燃えてなくなるそうです。しかし、その価値は昔から認められ、その獲得のためには争いや競争が起こりました。単なる炭のためにです。その他の宝石についても、同じことが言えるでしょう。この世には、もっと大切なものが隠されているのではないでしょうか。聖書にはこのように書いてあります。「あなたがたは、銀を受けるよりも、わたしの教えを受けよ。精金よりも、むしろ知識を得よ。知恵は宝石にまさり、あなたの望むすべての物は、これに比べるとたりなし。」(口語訳聖書、箴言8:10-11)ただ、残念なことに、新共同訳聖書では、宝石の部分が、真珠と訳されています。意訳ではなく原語に原語の忠実に訳してほしいですね。