印西インターネット教会

迷走台風のようなわたしたち

今回の台風14号はどうなっているのでしょうか。台風は北上するものですが、14号は南下しようとしています。オーストラリアの方に抜けてしまえば問題ないのですが、また向きを変えて北上するか東進することでしょう。これは、台風自体に推進能力がないことに原因があります。西から東に吹くジェット気流や高気圧からの風に進路を決められているわけです。考えてみると、わたしたちも、迷走台風のように外的な圧力によって進路を決められてはいないでしょうか。テレビドラマの「半沢直樹」のようには、外圧に抗えないのが通常の生活です。最近では、コロナによっても、人生そのものの進路が異常な方向に歪められています。英語ではこういう状態のことをLOSTと呼びます。聖書では、救い主がLOSTの人を導くために現れたと記しています。Son of man came to save the lost.(マタイ福音書18章11節、新共同訳では除外されている)それは、迷った者が滅びないためです。わたし自身も若いころ、人生に迷って、滅びる寸前でしたが、主の導きを得て今日を感謝して生きています。現在でも、迷走台風のような性格は治っていませんが、助け手をえて、行く先はハッキリしているのが救いです。ザビエルが日本に来て、鹿児島で仏教の僧侶と討論した記録が残っていますが、その中でザビエルは、目的地の港を持たない航海は、やがて幽霊船となる運命だと語っています。はるか遠いヨーロッパから、伝道のために東洋に来たザビエルは、その途中で何隻もの幽霊船を見た事でしょう。わたしたちが帰る港のない幽霊船のようにならないように、神は救い主を与えて下さったのです。

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