印西インターネット教会

映画「風と共に去りぬ」に隠された慰めの言葉

お正月なので、テレビで放映していた映画「風と共に去りぬ」を見ました。この映画は何度かビデオで見たことがあります。ただ、今回は、字幕にしばられないように、なるべく原語である英語の内容を聞き取るようにしてみました。映画の最後で、主人公のスカーレット・オハラは自分の子供を失い、親友を失い、夫のレットも去ってしまいます。しかし、彼女の最後のセリフが、TOMORROW IS ANOTHER DAY. でした。直訳すれば、「明日はまた別の日だ」という事になります。しかし、何故かこの言葉が自分の心に残りました。そして、しばらくたって理解できました。それは、聖書のマタイ福音書6章34節にある、「一日の労苦は一日にて足れり」と同じ内容なのです。この節の前の部分には、「思いわずらってはいけない」というキリストの言葉があります。つまり、あの映画の中で、すべてに希望を失ったスカーレット・オハラにも、悩まず新しい明日を迎える機会が与えられているという事なのです。TOMORROW IS ANOTHER DAY という簡単な表現で、深い慰めを現す事が出来た作者のマーガレット・ミッチェルの生い立ちを調べてみました。すると、彼女は若いころに神学校で学んだことがわかりました。今日はどんなにつらくても、神様は、明日という日をとおして新たな出発をあたえてくださるということはなんという慰めでしょうか。最後に、「一日の労苦は一日にて足れり」は文語訳ですが、その後続の口語訳では、「一日の苦労は、その日一日だけで十分である」となっています。現代の新共同訳では、「その日の苦労は、その日だけで十分である」となっています。自分としては、文語訳が格調高く思えます。また、一日の労苦は一日にて足れりが、TOMORROW IS ANOTHER DAY、に最も近い意味のように感じます。皆さんはどうでしょうか。

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