閑話休題

日本のキリスト教の問題点1

わたしがイスラエルに留学していた時の体験です。土曜日にはユダヤ教の会堂の礼拝に出ていましたが、あるときユダヤや教の大祭の一つであるプリムがありました。これはエステル記の出来事を記念する行事であり、ユダヤ人が迫害から解放されたことを祝う日です。ただ驚いたのは、普段は厳粛な礼拝が行われる会堂で、人々が仮装して騒いだり、酔っ払って踊ったりしていたことです。日本のキリスト教会では見かけない風景でした。日本人もユダヤ人に似て、几帳面であり真面目ですが、日本でもお祭りの時には羽目を外してお祝いします。ユダヤ教も同じでした。日本のキリスト教に欠けているのはこの点です。いつも真面目で、いつも堅苦しいだけではないでしょうか。幸いにして、わたしが40年間牧会したルーテル教会はそれほど硬直はしていませんでした。なにしろ、ドイツ人であったルーテル教会の元祖、ルター自身は、美味しいビールを飲んで皆と大騒ぎするのが大好きだったようです。遊ぶことも好きだったようです。家族を楽しませるために発明したボーリングのことは有名ですし、クリスマス・ツリーを考案して、楽しいクリスマスのお祝いにしたのもルターです。日本のキリスト教は、もっと、喜びに満ちたものにはならないのでしょうか。

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