閑話休題

高円寺にある光塩女子学院

環七を車で運転していたら、カーナビに光塩女子学院という表示がでました。変わった名前だなと思いました。ただ、名前から、ミッション系の学校だとすぐにわかりました。聖書に、「あなた方は世の光、地の塩である」と書かれているからです。それにしても、ミッション系では、聖光、聖隷などと「聖」の字を使ったものが多いのに、この学校は、なぜ「光塩」なのかと不思議に思いました。しかし、その理由はすぐにわかりました。光塩女子学院の近くにJR高円寺駅がカーナビに表示されたからです。この名前のゴロアワセの妙技には少し感動しました。高円寺の光塩女子学院。なんと覚えやすく、そして意味のこもったネーミングでしょうか。それに、コッソリと仏教系の「寺」の字を削除しているところなど、ニクイかぎりです(笑)。この光塩女子学院はカトリック系のミッションスクールだそうです。学校の標語は「そのままのあなたがすばらしい」であって、カトリックの価値観をあらわしているそうです。これがプロテスタント系なら「あなた方は世の光、地の塩となりなさい」いう標語になりがちです。それは一つの律法主義ですね。堅苦しいものです。ところが、この面では、カトリックの方が福音的だと思います。話は飛びますが、「北斗の拳」という漫画のなかに、「お前は既に死んでいる」という有名なセリフがあります。この語法を福音的に応用して考えるならば、神様は罪人に対して、「お前は既に救われて聖人となっている」と語ることになります。そして、実際にイエス・キリストは「あなたの罪は赦された」とも語っています。これは、実に、ルターも苦労して発見した福音の真理だった訳です。しかし、現代のキリスト教界でも、福音を「あなた方は世の光、地の塩となりなさい」と律法的に曲解して、喜びではなく重荷を背負って生きている人も、少なくないのではないでしょうか。一刻も早く、「あなた方は世の光、地の塩である」、「そのままのあなたがすばらしい」という、神の絶対愛を基底とする全面肯定に転換(ヘブライ語でシューブ、悔い改め、と同義)されるように印西インターネット教会ではお勧めします。

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