ドイツ映画「Uボート」を見て平和の大切さを実感
最近、ドイツ語の勉強のためにドイツ映画を見ています。先日は、「ブリキの太鼓」という映画を見ました。映画ランキングの上位に掲載されている映画だけに、とても感動しました。ところで、今回の「Uボート」というのは、第二次世界大戦時のドイツ潜水艦のストーリーとなっています。これも、ランキングは上の方でした。しかし、この映画を見て、いままで見た戦争映画とは全く違った印象をうけました。アメリカで制作された戦争映画では、ドイツ軍は悪者扱いにされています。悪人は殺されたり、消去されて当然だという考え方が背後にあります。ですが、「Uボート」の中に絵がい出されている兵士たちは、他の軍の人たちと変わらない正真正銘の「人間」であり、抹殺されるべき悪人ではありませんでした。彼らにも、家族や好きな人がいたり、ヒットラーの独裁や軍部の横暴を快くはおもっていなかったこともあったおです。ネタバレになってしまうので、ストーリーは書きませんが、ずっとハラハラ・ドキドキする場面が続いて、最後は悲劇でした。それでも、ランキングが高かっただけあって、これを見た後に生きる事とか、死ぬことについて深く考えさせられたのです。その結果、今までと違ったものの見方ができるようになりました。ウクライナ戦争です。自分にとって、これまでは、ウクライナを侵略しているロシア軍は消去されるべき「悪人の群れ」に過ぎませんでした。しかし、「Uボート」を見てから、どんな人間でも、神様は人間の命を大切にするように命じておられるのだと感じるようになりました。イエス様を逮捕しようとしにきた役人に対して、ペトロが武器を取って戦おうとしたときに、イエス様は「剣をさやにおさめなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる」(マタイ福音書26章52節)と言われたのです。これは究極の平和主義だと思います。しかし、残念ながら、この平和主義を実践したのは、西欧社会の国ではなく、インドのガンジーでした。ガンジーは異教徒でしたが、聖書の教えに共鳴して、平和主義を貫き、悪辣なイギリスの植民地支配を崩壊させ、インド独立に導いたのです。この背景は、「ガンジー」という超長編映画をみるとわかります。平和の大切さを実感する昨今です。