身体が冷えると風邪をひく
「身体が冷えると風邪をひく」というのは本当かどうかにつて、医学的な考察がなされました。人間は恒温動物ですが、やはり身体を冷やすと免疫力は弱まるそうです。わたし自身はめったに風邪をひきません。学生時代にある原理を発見したからです。これを自分では風邪の三大原因とも考えています。それを避けることによって、風邪はひかなくなったのです。その第一は、身体を冷やさないことです。胴体の方は脂肪で保護されていますので(笑)、多少の低温には耐えられます。しかし、誰にとっても無防備なのは首回りです。一昨年の冬のことですが、遠隔地に行って、駐車場に車を止めて目的地に向かったのですが、そこが思ったよりも遠く、夕方になって木枯らしが吹き始め、身体が芯から冷えてきました。これは危ないと思い、近くのコンビニでタオルを買って首に巻いたら、体の震えがとまりました。やはり体温を落とさないことが大切です。次の第二原因ですが、これは人からの感染です。学生時代には、映画が好きで池袋の映画館によく行っていました。そこで、わかったのは、映画館や年末のデパートなどの混んでいる場所に出かけると風邪をひきやすいということでした。コロナで習慣化した、マスク着用を守っていれば感染を防げたかもしれませんが、当時は風邪をひいた人しかマスクをつけていませんでした。コロナ、コロナと言っても、電子顕微鏡でみればインフルエンザのウィルスも同じコロナ形状です。予防には、人々が密集した感染しやすい場所を避けることしかありません。そして、最後の第三原因は、疲労です。学生時代には色々なアルバイトをしていましたが、仕事を終えて自宅に帰るときには疲労を覚えることがありました。例えば、デパ地下での駅弁販売にしても、8時間も立ちっぱなしというのは疲れます。また、水道工事の現場でも、暖房のない新築家屋の配管は疲れます。疲れると、免疫力が低下するので風邪をひきやすくなるのだとわかりました。ですから、その後は、身体の冷え、対人感染、身体疲労の三原因を避けることによって風邪はひかなくなったのです。聖書には、風邪ではないと思いますが、病気の癒しの記事があります。弟子たちの免疫力は高かったのでしょうか、弟子たちが病気に伏した記録はあまり見当たりません。ただ、シモン・ペトロの義母が発熱で苦しんだことは書かれています。「シモンのしゅうとめが熱を出して寝ていたので、人々は早速、彼女のことをイエスに話した。イエスがそばに行き、手を取って起こされると、熱は去り、彼女は一同をもてなした。」(マルコ福音書1章30節以下)この平行記事は、マタイ福音書やルカ福音書にも見られます。関心が高かった結果です。そして、イエス様の伝道の初期には、神についての教えというよりも、病気の癒しによって多くの人々が集まったことがわかります。仏教でも「生病老死」と呼ばれるように、病気は人間にとっての大きな苦しみの原因です。それが奇跡的に癒されたのですから、群衆が集まったのは当然です。ただ、奇跡に魅力を感じてイエス・キリストに従った人々は、イエス・キリストの架刑によって逃げ去っています。現世的な魅力がなくなったからです。おそらく、現代のキリスト教会の多くも、たぶんこのレベルだと思います。他教派のことはわかりませんが、ルーテル教会でも、コロナ禍になれば、教会礼拝ができないことだけに関心が集中し、世の中で苦しむ人々に福音の希望を届けるという最大任務を忘れがちだからです。これは、病気の癒しという奇跡によって集まった人々の群集心理とかわりません。牧師に人気があれば教会は繫栄し、牧師が不人気ならば衰退するわけで、自分の利益が第一の優先順位になっている心理状態なのです。ただ、これは弟子たちにも言えたことですので非難するには及びません。イエス様はそのことをよくご存知だったのでしょう。本当に物事が変わったのは、十字架刑とその後の復活、そして聖霊降臨によるものです。十字架は、人間的利益優先の「原罪」にダメージを与えました。三日後の、復活は、「罪の結果は死である」という人類最大の恐怖を破壊しました。そして、聖霊降臨とは、神を中心としたイエス・キリストご自身の生き方が弟子たちの中に芽を吹き、弟子たちが小さなキリストとなっていった出来事でした。その証拠に弟子の一人であったステファノも処刑されるときに「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」(使徒言行録7章60節)と叫び、イエス様と同じように神の絶対愛を表明しています。神と共に歩んでいたと言ってもいいかもしれません。そして、神とは、聖書の定義によれば偶像神ではなく、愛、光、命なのですから、聖霊降臨後の弟子たちは「生病老死」の苦しみを乗り越えさせていただき、愛と命に溢れた光の人生を歩むことができたのです。さて、風邪の予防には、三大原因を避けることが有効だと書きました。人生の「生病老死」の苦しみの予防には、何が大切でしょうか。40年に及ぶ伝道活動の中でわかったのは、天地創造の神の絶対愛を信じ、救い主イエス・キリストがわたしたちを「原罪」から救う贖罪の架刑が自分のためだと信じ、聖霊を受けることによって存在のコア(中心点)が自分から神に変わることを信じる、という三大原理が大切なのです。この記事を読んでくださっている方々も、人生の「病気」予防にこの三大原理を役立てて下されば嬉しく思います。効果がわかった方は、お問い合わせ蘭を通してお知らせください。皆さんの体験が、悩む多くの人のために役立つでしょう。身体が冷えると風邪をひくのですが、心も冷えると悪いことが多発するからです。