閑話休題

死についての考察8 ソウル転倒事故

ソウルでハロウィーンを祝うためにために集まっていた群衆が将棋倒しになって、現在のところでは151人が亡くなりました。現場に来ていた有名人を見ようとして、人々が一か所に殺到したのが原因のようです。痛ましい事故です。残された家族の悲しみは深いものでしょうから、慰めが与えられるように祈ります。さて、病気での死に場合には、生涯のお別れのにたいしてある程度の準備ができていますが、この場合には、突然の圧死なのです。まさに青天霹靂です。ここで、死の名称を調べてみると、事故死、焼死、溺死、凍死、自然死、轢死、戦死、などたくさんあり、ある表には99種類の死が掲示されています。また、死の原因で一番多いのは、悪性新生物(癌)であり、死因の30パーセントを占めています。自然死と呼ばれる老衰は約5パーセントにすぎません。韓国の転倒事故などのような事故死は約3パーセントです。そんなに多くの人が事故で死ぬわけはありません。だからこそ、悲惨なのです。ところで、この99種類の死の分類に入っていない死の形式があります。それは旧約聖書に書いてあるエノクの死です。「エノクは神と共に歩み、神が取られたのでいなくなった。」(創世記5章24節)高齢まで生きたエノクの実に不思議な死です。この死をいれると、死の種類が丁度100種類になります。ローマ書には「罪の結果は死である」(ローマ書5章12節以下)と書いてあるように、罪(命である神への背信)が死の要因です。であるとすると、エノクの場合には、「神と共に」生活したわけですから、その最後は、罪の結果である99種類の死ではなかったわけです。実にうらやましい死だと思います。わたし自身の生活を反省すると、罪の塊を内包した、「白く塗った墓」にすぎません。それでも、死については特に心配してはいません。宗教改革の三大原則である、聖書のみ、信仰のみ、恵みのみを信じているからです。エノクのような神聖な生活ではなくても、信仰によって義(神と共に)とされるという、宗教改革の大発見を知っているからです。このインターネット教会の記事を読んでくださる方も、時間のある時に、宗教改革の原理を学んでいただきたいと思います。それは、必ず来る自分の死に対する良い準備となるでしょう。

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