ワタシが私を見つけるまで
コロナの影響で外出はひかえていますので、映画のDVDを借りてきて見ています。先日は「ワタシが私を見つけるまで」というタイトルの映画を見ました。何か、自己発見にかかわるフカ~イ内容の映画なのかなと期待しましたが、期待外れでした。アメリカのニューヨークを舞台にした、若者たちの安っぽい恋愛映画でした。ストーリー性はゼロでした。出会いと別れの繰り返しで、だいたい人間関係はうまくいかないのですが、映画の最後に主人公の女性が荒野の山を一人で登って遠景に心を奪われるシーンがあります。そのときのナレーションが良かったと思いました。英語で聞いていたので日本語訳はわかりませんが、「人間には、親や伴侶、ペットや友達などと別れて一人にならなければならない時がある、しかし、それは貴重な時だから大切にしなくてはならない」、というものでした。おそらく、これが、「ワタシが私を見つけるまで」というタイトルに関係するのでしょう。自分なりに納得できました。人は、他の人や物に囲まれていて、そのことによって自分を評価したり、自分という存在を意識しますが、実は、それらを失った時にこそ、本当の自分が現れてくるのです。その時に、目を閉じさえしなければ、あるいは人生や他人を非難さえしなければ、本当の自分を見つけるでしょう。