閑話休題

印西引退ネット教会

教会を検索しようとしたら、印西引退ネット教会と打ってしまった(笑)。確かに、定年退職した自分が設置しているのだから、引退ネット教会でもある。しかし、仕事には引退があっても、人生には引退というものがない。この世の人生が終わっても、来世がある。のんびりしてはいられないのだ。それに、伝道の仕事について言えば、これにも定年退職はない。なぜなら、伝道は業務ではないからだ。宗教法人の場合に、労働法は適用されていない。だから、労災もない。仕事中にケガをしても保証はない。超過勤務手当もない。牧師の仕事は、説教や礼拝準備、会員の訪問や相談、教会案内のビラ配りやバザーの宣伝、結婚式や葬儀、各委員会への準備や参加、教会堂や敷地の維持管理などといろいろあるが、日本の宗教法人法では、これらは労働とみなされていない。だから、最低賃金も適用されていない。そこで、現代の日本で宗教活動することは、あまり簡単ではない。特に家族がいる場合にはたいへんだ。けれども、福音伝道に関していえば、これは初代教会の時代から仕事ではなく、神に託された職務であり、報酬の有無とはまったく無関係の世界だ。この神の与えた職務には、神が命じない限りは、引退がない。辛いといえば辛いが、光栄だと思えば光栄である。わたし自身は後者のように考えている。

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