印西インターネット教会

生と死の挑戦

外出を控えているため、よく家で借りてきたDVDの映画を見ています。最近、「運命を分けたザイル」という映画をみました。これは南米のアンデス山脈にあるシウラグランデという6千メートル級の山の西壁を初登頂した実話に基づいた映画です。俳優の演技という面はすくないので、ドラマとしては二流かと思いますが、実際に氷壁にアタックするシーンなどは臨場感がスゴイです。見てよかったと思いました。そのなかにでてくる実際の登山家の解説を聞いていて、彼らが何故命を懸けて危険な山に登るのかが少しわかった気がしました。つまり、死に触れているのです。これも一つの弁証法ですが、死の境地にいるからこそ、けだるい日常のコクーンを破って生の実感をつかむことができるのです。死ぬからこそ生きるのです。面白いことに、英語のタイトルは、「TOUCHING THE VOID」となっていました。日本語のタイトルのように月並みではありません。何故なら、VOIDとは果てしない虚無と死の世界だから、それに触れるとどうなるかという事なんです。今はイタリア語を自学習しているので、少し前には、K2(イタリア語ではカッパ・ドゥエ)を借りてみました。これも、イタリア隊が世界第二の巨峰K2を登頂した時の実話に基づいています。ただ、これはいかにも人間臭い先陣争いのような面があって興ざめでした。そういう自分も、登山が好きでしたが、最近は高尾山くらいしか登っていません。あそこでは、やはり生と死の狭間を経験することはできません(笑)。ただ、八王子にいた頃には100回登山を目指しましたが、まだ50数回しかできていません。印西に来てしまうと遠くなってしまったので、目標を筑波山に変えた方がいいかもしれません。若い方は、K2とかシウラグランデのような山に挑戦してみてはどうでしょうか。最後ですが、挑戦と言えば、友人のアメリカ人のマイクは、ニューヨークの大手銀行の仕事をやめて、半年間かけてアメリカ大陸を縦断する南北トレイルに挑戦しました。彼の事は尊敬しています。

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