イギリスのギルバート・オサリバンのヒット曲であるアローン・アゲイン(再び孤独に)がリリースされてから既に50年になります。現代の歌曲は人生を明るく賛美したり、勢いとリズムを強調したものが多いのですが、この曲は極めて悲しく暗い内容です。死のうと思って塔に上ったり、死んだ家族のことを思い出したりで、明るい話題はまったくありません。しかし、まさにその悲しい曲がヒットしたのです。70年代の人々は、人生の悲しみを直視できたのでしょうか。さらに興味深いことには、この曲を出しているユーチューブの欄に、外国の多くの人が自分の人生の悲しかった思い出を書き綴っていることです。このように書いている人がいました。「これはとても悲しい歌です。でも、どこかで心を慰めるものがあるのです。」また、他の人は「この歌を最初に聞いたのは1972年の8月だった。それは自分の国歌のようになった。わたしの家族はすでに全員が亡くなってしまった。でも、アローンとは孤独のことではない、神がともにいる限りはね」と書いています。「この歌は最高だ。自殺しようとしたが、この歌で何度も救われた。」考えてみると、キリスト教も、イエス・キリストの架刑による贖罪という悲しい出来事を救いの根底においていたのですね。悲しいことです。しかし、神の愛がそれほどに深かったのだと悟るときに、「心を慰めるもの」ものがあると思います。コロナ禍で苦しむ人たちや、突然の離別にショックを受けている人々にはぜひ聞いてほしい曲です。また、印西インターネット教会の役割も、教会維持のための教会ではなく、自殺したいと思うほど苦しんでいる人に、この歌のような慰めを与えることです。