インターネット神学校の必要性
わたしはアメリカのルーテル系神学校と日本の福音ルーテル教会の神学校の両方を卒業しています。アメリカでは5年勉強し、日本では2年でしたから合計7年間勉強したことになります。ただ、学校で神学を勉強するには、時間や費用がかかります。私の場合には、出身教会の支援や奨学金、アルバイトなどで7年間を過ごしました。しかし、健康その他の理由でそれができない人も多いでしょう。神学を学ぶことは伝道にも大切なことですし、さまざまな障害の多いこの世で、信仰生活を堅持するのにも大切です。ただし、現行の規則では、神学校を卒業して按手を受けないと牧師にはなれません。しかし、それはキリスト教が組織化してからの話であり、聖書には神学校の話はでてきません。このことを誰も疑問に思わないのでしょうか。旧約聖書の時代でも同じです。預言者たちは神学校に行って預言者になったのではありません。神様からの示しを受けて預言者になったのです。組織の認証ではなく、神の認証によって使徒となったのです。現在のキリスト教が弱体化している理由の一つに、こうした組織への依存が大きいのではないでしょうか。組織によらず、各自が正しい聖書信仰と聖霊の導きにより、社会の平和と愛の実践、罪からの救い、などに貢献出来たら素晴らしいことです。お金もない、時間もない、健康にも恵まれない日々を送っている方こそ、一番救いの神学を学ぶ必要がある人々なのです。しかし、お金がない人、時間がない人、健康でない人に対して神学校の門は閉じられています。こんな不合理なことを許しているのは、神ではなくこの世の利害です。神学校という組織を維持するのに金がかかり、異端の発生を恐れて教義を固定化し、金太郎飴的な同じタイプの牧師しか作らないようにしているのです。勿論、健康でない人はこの枠内に入りません。こうした矛盾を洞察してみると、現代は、過去の時代と違ってインターネットという驚くべき通信媒体が存在します。これは、善にも悪にも用いられます。そして、善に用いるとしたら、神学校で教えている内容を一人でも多くの人に伝えることが大切ではないでしょうか。組織や卒業証書は人間が定めたことに過ぎません。大切なのは神様の御心を正しく知ることです。そこで、印西インターネット教会でも、神学校を開設して、わたしが7年間も学んできたことを、もっとわかりやすく、多くの人に伝えたいと思っています。皆さんのご意見をコメントしていただければ幸いです。