閑話休題

制度のない教会

新約聖書の中の使徒言行録やパウロ書簡などを読みますと、初代教会の時代には、現在のような教会制度がなかったように思われます。牧師や神父という職制がなかったので、使徒パウロでさえ、仕事をしながら伝道しました。「だれからもパンをただでもらって食べたりはしませんでした。むしろ、誰にも負担をかけまいと、夜昼大変苦労して、働き続けたのです。」(テサロニケ信徒への第二の手紙3章8節)「パウロはこの二人を訪ね、職業が同じであったので、彼らの家に住み込んで、一緒に仕事をした。その職業はテント造りであった。」(使徒言行録18章2節以下)制度としての教会も大切ですが、それだけが教会ではないと思います。制度ができてしまうと、その制度の維持のためにエネルギーが消費され、肝心の伝道の方はおろそかになりがちです。日本の仏教の場合にも、仏教の教団が制度として成立するまえに、親鸞や日蓮が草の根的な方法で救いを伝えたのが良かったわけです。この印西インターネット教会も、制度のない教会、建物のない教会として、聖書の使信を伝えていくことを目的としています。

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