顔の特徴をつかんでから名前を覚えよ
マックスの第四法則というものがあるなら、これでしょう。特徴の把握と記憶です。わたしは大学で英語を教えていますが、新年度は大変です。講義形式の授業なら一方通行ですから問題はありません。けれども、語学では、学生の習熟度をチェックしながら進みますので、名前を憶えていることは必須です。30人ぐらいは難しくないですが、色々なクラスを合計すると100人以上になると簡単ではありません。そんな時に、マックスの第四法則が役立ちます。語学では何度も出て来る単語の特徴をつかんでから意味を辞書で調べるのです。この方法でやって、驚くほど語彙が増えました。以前は、わからない単語は片っ端から辞書で調べていたものです。マックスはたまに出て来る単語は、その本の中では重要度が低いから、意味を想像するだけで良いと言っていました。頻度の高い単語こそ、その本のテーマに近い語群なわけです。ですから、読む速度をあげ、重要度の高い単語を習得することで、驚くほど語学力が上がったわけです。ここで、また教室の問題に戻ります。なれない頃は、一人一人の名前と顔を覚えようとして苦労したものです。ところが、マックスの法則を応用すると、頻度の高い順からその特徴をつかめばいいのです。授業での頻度とは、質問に積極的に答える、授業中の態度が悪い、前の方の座席に座っている等々です。そうした、学生の顔の特徴をつかむのです。そして、顔が把握出来たら、出席簿に照らし合わせて名前を覚えます。では、頻度の低い学生はどうでしょうか(笑)。つまり、影のような存在です。この部分も、中心的な人物群が把握できると、それに関連して覚えやすいものです。皆さんも、必要があるなら、この方法を試してみてください。