極楽とんぼ的なこの世の教会
カウンセリングの視点で考えると、I AM OK, YOU ARE OK. の形が理想的です。現在のコロナ疫病渦中にあって既存の教会はどうでしょうか。わたしが退職した教会からも週報や教会だよりが送られてきますが。それらは基本的に、I AM OKを求めた姿勢で埋まっています。おそらく、他の教会も、礼拝をもつことすら困難な時、どのように教会を維持し、I AM OKでいるかが、最優先課題になっていると思います。ルーテル教会では、教会の縮小と共に、I AM OKであるために、様々な合同、合併、協力案が本部から出されています。愚かなことに、それに疑問を持つ人はほとんど皆無です。教会の縮小とは教会の伝道が失敗している証拠です。そして、教会の伝道が失敗しているのは、この世に、I AM OKでない人が数多くいるのに、教会の I AM OKだけを求めているからです。コロナ渦について考えれば、週報なり教会だより等は、イエス・キリストのように、民衆の苦しみを我が苦しみのように吸い上げ、行動することが掲載されていなければおかしいと思います。大それた行動はいらないでしょう。そんな力もないはずです。ですが、せめて、苦しんで人生を戦っている人たちのために祈ることはできます。しかし、その情報が皆無なのです。身の回りのことにしか関心がないからです。いわば極楽とんぼ的な思考形態です。こうした教会にしてしまったことを、わたしも反省しています。だいぶ前に、サウスカロライナのルーテル教会の訪問団が来た時に 聞いた話ですが、南北戦争で家族を失い家や畑を焼かれた人々は、それでも遠い日本の民衆の救済のために卵を売って資金を集めたそうです。その精神が、本物のキリスト教です。現代の日本の教会にも、できることは色々と考えられるはずです。わたしの夢は、インターネットを通して、クラウドファンディングを形成し、教派に拘泥せず、苦労して伝道している牧師家庭に10万円なり、20万円なりの経済的プレゼントを差し上げ、彼らの苦労を少しでもいたわり、ねぎらうことです。そして、彼らがコンパッション(神の愛の痛み)を持った教会を形成できれば、日本伝道の将来は明るいでしょう。ぜひ、これを読んでいただいている皆さんとも共に、I AM OK, YOU ARE OKを目指したいものです。どうぞお祈りください。