閑話休題

映画「はじまりへの旅」を見て、子育て失敗の理由がわかった

この映画の原題は「CAPTAIN  FANTASTIC」です。アメリカのワシントン州の山地で暮らす家族を描いた映画です。優しいおかあさんと、知的だけどスパルタ式で、6人の子供たちを学校にも行かせず、個人で優れた教育と体力の鍛錬を行った結果がどうだったのかが描かれています。こういう自然の中での自給自足的な生活は嫌いではありません。ただ、子供たちの成育を親が勝手に支配していいのかという、疑問を、この映画は投げかけていると思いました。これは、山の中の生活だけでなく、都会の親子でも、同じです。そこに親子の自由な対話ができているのかという点が指摘されるでしょう。我が家も4人の子供たちを育てましたが、振り返ってみると反省することが多々あります。例えば、我が家では日曜日は礼拝厳守でしたので、日曜日に開催されるサッカーの試合に出られなかった、次男の悲しみはどうだったのでしょうか。その当時は、何も話してくれませんでした。日本では、キリスト教というだけで、マイナーな部類に入り、子供たちも辛い思いをすることがあるでしょう。それを、親としてヘルプできなかったのが残念です。ただ、この映画の最後を見て、理想を求める生活に失敗しても、親子の愛は消えていなかったのが救いでした。

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