昨年6月に印西インターネット教会を開設しました。この教会の目的は、キリスト教をまだよく知っていない人に、その良さを知ってもらうことです。宗教は、ともすれば、マルクスが言ったように、民衆を騙すアヘンのようなものです。(共産主義者であり無神論者であったわたしも、若いころには宗教嫌いでしたが、組織宗教の性格が薄い禅宗には興味を持っていました。)しかし、マルクスもユダヤ人でしたから、真実な宗教というものも知っていたわけです。彼が唱えた、共産主義の理想社会も、聖書の教えとあまり変わることがありません。初代教会は財産の共有をおこなっていたようです。ただし、国家としての共産主義は独裁政治などをうみだし、マルクスの理想とかけ離れたものとなってしまいました。印西インターネット教会では、共産主義とはいいませんが、人類がお互いに愛をもって助け合い、問題を解決していく方向性を信仰に見出そうとしています。今回で、サイトの訪問が7千件を越えましたが、わたしがルーテル教会の現役牧師だったころには、礼拝は一週間に一回でしたから、40年弱のキャリア全部をとおしても、約2千回しか福音を伝えることはできなかったのです。毎週の聖書研究会を数に入れても、4千回ですから、ネットの効率は素晴らしいものです。パウロの時代は手紙でしたが、その時代には、きっと最先端の伝達メディアだったことでしょう。わたしの願いは、10万件です。日本の全人口の一角にだけでも、福音を伝えられたら本望です。