チャーチルの言葉
第二次世界大戦中にイギリスの首相であり、ダンケルクの撤退作戦を指導したチャーチルの映画を見ました。ドイツ軍と和平交渉するのか、それとも、徹底抗戦するのかを巡ってイギリスでは大変な議論があったようです。チャーチルは、ドイツ軍の悪魔性をすでに見抜いており、彼らとの交渉は不可能だと確信していました。そして、多くの犠牲を払いながらも、ダンケルクで包囲されたイギリス軍数十万人を無事に帰国させたのです。彼の残した言葉が最後に映されました。Success is not final. Failure is not fatal. It is the courage to continue that counts. (私訳:成功は終局ではない。失敗は破局ではない。大切なのは続けていく勇気なのだ。) チャーチルの真摯な生き方を示している句です。(また、言葉に巧みな彼は、F音とC音で韻を踏んでいます。)彼は自分の信じる言葉を持っていました。聖書にも「言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。」(ヨハネによる福音書1章4節)と書いてあります。真理の言葉を持つことは命を持つことです。しかし、現代の政治家は空虚な言葉を連発して心の闇を形成し、一般社会では、諭す言葉は見失われ、殺人や暴力で命が傷つけられる風潮が蔓延しています。ですから、神がわたしたちに真理の言葉を与えて下さるように祈り続けたいものです。