ソーキそばの考案者とモーセ
「モーセは死んだとき百二十歳であったが、目はかずまず、活力もうせてはいなかった。」(申命記34章7節)沖縄のソーキそばの考案者である金城源治さんは92歳でなお厨房に立っている。お客さんが「おいしかった」といって笑顔で店を出る姿を見るのが何よりの喜びだそうだ。モーセも人々に喜びを与えるのが自分の喜びでもあった。出エジプトの40年に及ぶ旅程は過酷なものだった。しかし、モーセは常に祈り、人々が安全に約束の地に入ることを夢見た。生涯現役の姿勢を持つこの二人に共通するのは、他者を幸福にしたい思いである。特に、モーセの場合には、絶対他者である創造主に喜んでいただく事が、自分の幸せでもあった。これは、家族でも、会社でも、国家でも同じではないだろうか。そこの構成員が他者の幸福を願い、その願いを実践していくことでその本人も幸せになっていく。自分が不幸せだと思う人は、ぜひ小さなことでいいから周囲の人を幸せにしてほしいものだ。きっと、自分自身も幸せになるでしょう。