印西インターネット教会

長嶋茂雄の言葉「これも人生だよ」

「あまちゃん」の琥珀の勉で有名になった塩見三省さんが、脳内出血で入院したことがありました。俳優としての自分の将来に絶望していた時に、同じ病棟に入院していた長嶋茂雄さんに出会いました。そして、熱心にリハビリに取り組んでいる長嶋さんの姿に励まされました。しかし、暗い絶望感が襲ってきたときに、長嶋さんに弱音を吐いてしまいました。すると、長嶋さんが、「これも人生だよ」と言ったそうです。悲しくなって泣き崩れそうになった塩見さんを、長嶋さんは大声で「ガンバレ、ガンバレ」と叫んで励ましてくれたそうです。悲しむのも人生、励まされるのも人生でしょう。聖公会の教会員だったという噂もある長嶋さんですが、その信仰歴はともかく、彼の明るくポジティブな姿勢は聖書にも共通するものです。「これも人生だよ」とは、神が定めたことがらを受け入れる姿勢を表しています。わたしは印西市で知人の農家から畑を借りて野菜などをつくっていますが、以前、近くにあった広い麦畑の麦が、収穫直前に干ばつで枯れてしまったことがありました。そこで働いていた年配のおばさんに「せっかくの麦なのに残念だったですね」と声をかけました。すると、その人は「お天道様のすることだから仕方なかっぺ」と答えたのです。ここに「これも人生だよ」という言葉との共通点があるように思えます。小さな人間存在には、どうすることもできないことがあるものです。そんな時、静かに聖書の言葉に耳を傾けたらどうでしょうか。「何事にも時があり、天の下の出来事にはすべて定められた時がある。生まれる時、死ぬ時、植える時、植えたものを抜く時、殺す時、癒す時、破壊する時、建てる時、泣く時、笑う時、嘆く時、踊る時、石を放つ時、石を集める時、抱擁の時、抱擁を遠ざける時、求める時、失う時、保つ時、放つ時、裂く時、縫う時、黙する時、語る時、愛する時、憎む時、戦いの時、平和の時」(コヘレトの言葉3章1節以下)感謝して、与えられた人生を受け止めたいものです。

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